尿道から膿が出る

排尿時に膿が出てきたり、下着に膿が付いていたりと尿道から膿が出てくる経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?なかなか人には言いにくい症状であるため、医療機関に行くことを怠ってしまい症状がひどくなってしまうことも少なくありません。そこで今回は尿道から膿が出た時に疑われる疾患や治療方法について解説していきます。

尿道から膿が出た時に疑われる疾患

尿道から膿が出るのは、尿道炎を起こしているのが原因です。尿道炎は尿道から病原体が侵入することで感染症になってしまうことが原因です。つまりは病原体が感染した結果、症状として尿道から膿が出る尿道炎を起こしているという状態です。

尿道炎の原因となる病原体は、クラミジアが最も多く、淋菌がその次に多いです。この他にも大腸菌や腸球菌などの腸内細菌、皮膚や粘膜の常在菌が原因となることもあります。また、1種類だけではなく、数種類の菌が見つかることもあります。

尿道から膿が出た時の治療方法

尿道炎の治療には抗生剤が用いられますが、クラミジアと淋菌では抗生剤の種類が大きく異なります。
まずは、尿道炎の原因となった病原体の特定が行われます。その病原体に対して効果的な治療薬を選択していくことになります。

クラミジアの治療では内服の薬が用いられます。1~2週間程度の治療期間が必要になり、その期間治療がうまくいっているか確認するために通院が必要となります。1~2週間も薬を飲み続けるのが大変だという方は1回服用で治療できるタイプの薬も開発されているので医師に相談してみると良いでしょう。

淋菌の場合には、日本では内服による抗生剤が効きにくい菌が増えているため注射薬が用いられます。淋菌に対して強い抗菌力を持つ注射薬を1回投与する単回投与療法が行われます。

治療の注意点

尿道炎の治療では治療中の生活で気をつけなければならないことがあります。それは治療中は性行為を避けることです。治療中は病原体が完全に体の中から消滅したとはいえない状態なので、その状態で性行為をしてしまうとパートナーへ感染してしまう可能性があります。

また、クラミジアや淋菌の検査で陽性が出た場合にはパートナーも検査をした方が良いでしょう。パートナーに症状がなかったとしても、すでに感染している可能性が高いです。病原体をうつしたり、うつされたりを繰り返すピンポン感染を防ぐためにも、パートナーと一緒に検査、治療を行っていくことが重要です。

頭痛

日本では日ごろから頭痛に悩まされている方が多いです。日本人の3人に1人が頭痛に悩まされています。これは日本の人口からすると3000万人以上が頭痛に悩まされているということになり、比較的身近な疾患であるといえます。しかし、たかが頭痛と軽視してしまうと取り返しのつかないことになる可能性も大いにあります。そこで、今回は、頭痛の種類や治療方法について解説していきます。

頭痛の種類

日本人に多い頭痛には大きく分けて3種類あります。

1つ目は片頭痛です。脳の血管が拡がることで血管壁が神経を刺激してしまい、その結果として痛みを生じます。
血管はリラックスしている状態で拡がるという特徴があります。そのため、ストレスから解放されている休日や仕事後などのプライベートな時間で起こることが多いです。

2つ目は緊張型頭痛です。肩や首など頭の周辺の筋肉が緊張することで起こります。筋肉が緊張することで血流が悪くなってしまうので、老廃物が溜まりやすくなります。
その周辺の神経が刺激されることで緊張型頭痛は起こるのです。身体的、精神的なストレスでも筋肉は緊張しやすいですが、デスクワークの方は同じ姿勢を長時間とり続けることになるので緊張型頭痛が生じやすくなります。

3つ目は、基礎疾患のある頭痛です。脳出血やくも膜下出血、脳腫瘍などの疾患が原因で頭痛の症状がでている場合があります。
この場合には命の危険に関わる重大な頭痛なので、痛みを感じたのに放置してしまうのは大変危険です。激しい頭痛を感じたら救急車を呼んで脳神経外科を受診する必要があります。

この他にも細かく分けるとさまざまな頭痛があるので、自分の頭痛がどのタイプなのか知ることは重要なことです。

頭痛の治療方法

頭痛の種類によって治療方法は変わってきます。
片頭痛の場合には、血管が拡がることで起きるわけなので、脳の血管を拡げるミグシスという薬が用いられます。
作用が逆のように感じるかもしれませんが、常に血管を拡げて神経に触れた状態にしておくことで刺激を与えないという考え方です。ミグシスによって血管を拡張して片頭痛を予防するわけですが、それでも片頭痛が起きた時には血管収縮作用を持つトリプタン系薬やエルゴタミン製剤が頓服で用いられます。

緊張型頭痛の場合には、片頭痛のような特効薬がないためロキソニンやバファリンなどの痛み止めを用います。また、肩こりが原因であると医師が判断した場合には、筋肉の緊張をほぐす薬が処方されることもあります。

基礎疾患のある頭痛の場合には、原因となる疾患の治療を行います。頭痛の根本となる疾患を治療していくことで頭痛をなくしていく治療方法となります。
頭痛は身近な疾患ですが、放置してしまうのは危険を伴います。軽度な頭痛だったとしても頻繁に起こるようなら医療機関を受診した方が良いでしょう。

喘息(ぜんそく)

喘息といえば子供に多い疾患であるというイメージがある方が多いかと思います。しかし、実際には子供だけではなく、大人の喘息も少なくありません。喘息の発作は夜中から明け方にかけて起こることが多いです。そのため、発作が出てしまうと苦しいというだけではなく、睡眠不足に陥ってしまうなど多くの不利益を被ってしまいます。そこで今回は喘息の原因や症状、治療方法について解説していきます。

喘息の原因

喘息の原因は花粉やダニなどのアレルゲンです。これらによってアレルギー反応が起こり気道に炎症が起こることで症状がでてしまいます。最近では、都市化が進んでいるため、工事の際にでるほこりや化学物質によって喘息になってしまう方が増えてきています。

また、アレルゲンを特定できない非アレルギー性の喘息も多く見られます。ストレスや喫煙、冷たい空気などが気道の粘膜を刺激することで症状がでてしまいます。普段から自分の生活を観察してどのような状況で喘息発作がでるのかを把握しておくことが治療の成功率を高めます。

喘息の症状

喘息の主な症状は呼吸困難です。
夜中から明け方にかけて喉や詰まるような感覚や胸が締め付けられるような感覚があります。
呼吸をするたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という喘息特有の音が出ます。呼吸はどんどん苦しくなっていき、体を横にした状態では呼吸ができなくなってしまいます。
呼吸困難に伴って粘り気の強い痰がでることが特徴的です。重症になると呼吸困難のため、酸欠になってしまい意識を失ってしまうこともあります。こうなってしまうと命の危険もあるため、普段から喘息発作が出ないように対策をしておくことが重要になります。

喘息の治療

喘息の治療では吸入ステロイド薬が用いられます。吸入ステロイド薬によって気道の炎症を抑えていくのです。

最近では、吸入ステロイド薬に長時間作用型β2刺激薬が入っている合剤も開発されています。長時間作用型β2刺激薬は気管支を広げる効果があるために、呼吸を楽にしてくれます。
長時間作用型β2刺激薬には気道を広げて呼吸を楽にする他にも薬が入っていきやすくなるメリットがあります。広がった気道に吸入ステロイド薬が入っていくためより効果的に治療を進めることができるのです。

吸入の際の注意点としては、吸入後うがいをすることです。吸入によってステロイドが口腔内や咽頭に残ってしまうため、カンジダなどの副作用が生じる可能性があります。残留したステロイドを洗い流すために吸入後には必ずうがいをしましょう。

いぼ・たこ・魚の目

いぼ・たこ・魚の目など皮膚に関する悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?いぼ・たこ・魚の目とひとくくりに考えられがちですが、それぞれの特徴や治療方法は変わっていきます。今、自分の皮膚に起きている状況がいぼ・たこ・魚の目のどれなのかをしっかりと見極めることが重要です。そこで、今回はいぼ・たこ・魚の目の原因や治療方法を解説していきます。

いぼ・たこ・魚の目の原因

いぼとは、皮膚から盛り上がっている小さなできもののことを指します。原因はウイルス感染です。小さな傷口からウイルスが侵入して皮膚の一番奥の層である基底層に感染していぼを作ります。そのため、皮膚が盛り上がるのです。

たこ・魚の目は圧迫や摩擦反応に対する皮膚の防御反応です。特定の部位にばかり圧力がかかる状況を長期間過ごすことが原因です。靴のサイズが合っていない時などにできやすいです。

たこは足の裏にできやすく、患部の中心に芯がありません。そのため、圧痛はあるもののそれほど強くありません。
魚の目は足の裏や指のふちなどにできやすく、患部の中心に芯ができます。圧迫されると強い痛みを伴うという特徴があります。

いぼ・たこ・魚の目の治療

いぼの治療方法については未だに特別な治療方法が確立されていません。
患者さんによっていぼの種類や発生部位が異なります。液体窒素を用いた冷凍凝固療法や外用療法、ヨクイニン内服療法、電気焼灼法の中から患者に最も適した治療方法を医師が判断して治療を進めていきます。

たこ・魚の目の治療は角質を柔らかくするための薬が用いられます。たこ・魚の目の大きさに合わせてカットしたスピール膏を数日間貼って角質を柔らかくします。その後、中心部をメスやハサミで切り取るのが一般的な治療方法です。いぼの治療のように電気焼灼法や冷凍凝固療法が行われることもあります。たこ・魚の目もどの治療方法がその患者さんにとって最適なのかは変わってくるため、医師と相談して治療方法を選択していきます。

いぼ・たこ・魚の目の予防

たこ・魚の目に関しては予防することができます。

たこ・魚の目の原因は、皮膚の一部が圧迫などの刺激を受けているわけです。そのため、まずはその環境を改善することが必要です。自分の足の形に合った靴を選んだり、歩き方のクセを矯正したりと日常生活から考えられる原因を改善していきましょう。これらのことは治療中でもたこ・魚の目を再発させないために重要です。

膀胱炎の症状

トイレに行った時に排尿痛を感じたり、トイレが近くなったりと膀胱炎を経験したことがある方も多いのではないでしょうか?特に男性より女性の方が、罹患率が高く女性であれば一生に一度は経験するともいわれています。そこでこの記事では膀胱炎の原因や症状、治療方法について解説していきます。

膀胱炎とは

膀胱炎とは膀胱に炎症が起こっている状態のことを指します。
原因は多岐に渡りますが、一般的に細菌によって引き起こされたものを膀胱炎と呼びます。特に大腸菌によって引き起こされることがほとんどです。
なぜ女性の方が、罹患率が高いのかというと理由は尿道の長さにあります。男性の方が女性と比較して尿道が長いために膀胱までの道のりが遠いのです。そのため、尿道の短い女性の方が膀胱炎になりやすく、大便に含まれている大腸菌が尿道を通して膀胱へと侵入することで膀胱炎は引き起こされます。

膀胱炎の症状

膀胱炎の主な症状は尿のにごり、血尿、排尿痛、頻尿です。細菌が腎臓を経由して血液に侵入してしまうと腎盂腎炎になってしまうため、発熱を伴うこともあります。
自覚症状としては頻尿、排尿痛が起こるために、この時点で検査や治療のために病院を受診することが重要です。これらの症状を放置していても改善することはないためにしっかりと治療をしていきましょう。

膀胱炎の治療方法

膀胱炎の治療は抗菌薬が用いられます。特にセフェム系抗菌薬であるセフカペンピボキシルを用いて治療を行っていく医者が多いです。抗菌薬を7~10日間服用することで症状が改善して治療が完了します。

注意点としてはしっかりと処方された分の抗菌薬を飲みきることです。投薬が始まると2~3日ほどで症状が改善されることがほとんどです。しかし、ここで自己判断から服用を中止してしまうと思わぬリスクが生じてしまう可能性が多いです。
それは耐性菌の出現です。耐性菌とは膀胱内にまだ残っていた細菌が強くなり繁殖することであり、これまで有効だった抗菌薬が効かなくなってしまうのです。こうなると膀胱炎がなかなか治りにくくなってしまいます。このような事態を避けるために、抗菌薬は必ず飲みきりましょう。
また、膀胱炎は生活習慣と密接な関係があるため、治療したとしても同じ生活を続けていると再び膀胱炎になってしまうことが多いです。おしっこを我慢したり、毎日お風呂に入らないなどの生活習慣は膀胱炎の罹患率を高めます。陰部を清潔にして、尿意を我慢せずにトイレに行きましょう。

アレルギー性鼻炎

春が近づいてくると花粉症の症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか?花粉症というと目のかゆみやくしゃみ、鼻水に悩まされている方も多いでしょう。しかし、花粉症と同じような症状でアレルギー性鼻炎がありますが、違いは何なのでしょうか?そこでこの記事ではアレルギー性鼻炎の原因や症状、治療方法について解説していきます。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎とはダニやハウスダスト、花粉などが引き起こす鼻症状を主体としたアレルギー疾患です。
アレルギー性鼻炎には大きく分けて2つあります。
1つ目が通年性アレルギー性鼻炎です。通年性ではダニやハウスダスト、ペットの毛など原因として1年中症状を呈するという特徴があります。
2つ目が季節性アレルギー性鼻炎です。花粉を原因として鼻症状を引き起こします。イネやブタクサなどさまざまな花粉を原因としますが、国内で多いのはヒノキとスギです。季節性アレルギー性鼻炎のことを花粉症と呼んでいます。

アレルギー性鼻炎の症状

主な症状はくしゃみ、鼻水です。鼻水によって鼻がつまることで酸素の供給が少なくなってしまうので頭痛などの症状を引き起こすこともあります。このような症状があることで注意力が散漫になったり、ダルさを感じたりすることも多いです。命の危険に関わるような疾患ではありませんが、仕事や勉強に大きな影響を与えてしまい、常に不快感があるために生活の質は大幅に下がってしまいます。

アレルギー性鼻炎の治療方法

アレルギー性鼻炎の治療では抗アレルギー剤が用いられます。抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬を主に使用します。これらの薬は内服で用いられることがほとんどですが、それでも症状が治らない場合には、点鼻のステロイド剤を用いることもあります。また、目のかゆみを伴う場合には点眼薬を用いることもあります。
これまでは抗アレルギー剤によって症状を抑えることが主な治療方法でしたが、最近では免疫舌下療法が注目を集めています。少量のアレルゲンを含む治療薬を数年間に渡って服用することでアレルギー症状を抑えたり、軽くしたりする治療法です。
治療薬としてはシダトレンというスギ花粉舌下液が最初に登場しました。しかし、シダトレンには12歳以上でなければ使用できないという欠点がありました。その欠点を補ったシダキュアが新たに製造販売されていますが、シダキュアは5歳以上であれば服用することが可能です。しかも、シダキュアはスギ花粉舌下錠なので、子供でも服用しやすい剤形設定になっています。これからもさまざまな種類の免疫舌下療法の治療薬が開発されていくことでしょう。

感染性胃腸炎

12~2月の冬場にかけて増えてくる感染性胃腸炎ですが、罹患してしまうと一定期間苦しい期間を過ごすことになるでしょう。抵抗力の弱い高齢者では死に至るケースもあります。平成17年には高齢者施設にて感染性胃腸炎での死亡ケースが続出したことがニュースで取り上げられました。そこで、この記事では感染性胃腸炎の原因、治療法、予防方法について解説していきます。

感染性胃腸炎の原因

感染性胃腸炎とは細菌やウイルス、原虫、寄生虫などさまざまな微生物が体内に侵入することで引き起こされる胃腸炎です。
ウイルス感染によって起こるウイルス性胃腸炎と細菌感染によって起こる細菌性胃腸炎が感染性胃腸炎のほとんどを占めています。
感染経路は接触感染と経口感染です。接触感染とは病原体が付着したものに手などが触れてしまうことで感染することです。経口感染とは、病原体が口から体内に侵入することで感染します。
生牡蠣が当たったという表現がありますが、これはノロウイルスに汚染された牡蠣を食べたことによって経口感染したということです。

感染性胃腸炎の症状と治療

感染性胃腸炎の症状は下痢や嘔吐です。これに加えて発熱や腹痛を伴うこともあります。
治療方法としてはウイルスや細菌に対して薬を使って直接殺すことはせずに、対症療法を行いながらウイルスや細菌の排泄と自然治癒を待つことになります。
なぜなら原因となる細菌を特定するには時間がかかります。特定している間に治ってしまうからです。また、検査で陰性がでてもウイルスの種類は多岐に渡るため感染性胃腸炎を否定できないという側面があります。そのため、検査は必須ではなく症状から診断していくことが多いです。そのため、小児や高齢者でない場合や重症でない場合には検査は行いません。
感染性胃腸炎の治療では経口補水液を用いて水分補給をしっかりと行うことが重要です。水分補給を行うことが難しい場合には病院を受診して点滴をするという選択肢もあります。

感染性胃腸炎を予防するには

ウイルス性胃腸炎でも細菌性胃腸炎でも重要なのは、手洗いとうがいです。汚染されたものを触った手から口に入ってしまうこともあるので、手に付着した病原体はしっかりと洗い流す必要があります。外から帰ったら必ず、手洗いうがいをしましょう。家族で住んでいる方は家族全員で手洗いを徹底することが重要です。家族の中で1人でも手洗いを行っていない方がいるとその方を中心として家族全員に罹患してしまう可能性もあります。
アルコール消毒をするのも良い予防方法でしょう。しかし、アルコールが無効なウイルスや細菌も存在しているので、アルコール消毒に頼り切りになるのではなく、やはり手洗いが予防の基本となります。
また、食事の際の調理方法にも工夫が必要です。しっかりと火が通っていないことによって感染してしまうことがほとんどです。加熱調理したものを食べるようにしましょう。
冬場になると鍋料理を食べる機会が多くなりますが、鶏肉に付着した病原体が野菜に付着してしまいその野菜を半生の状態で食べてしまうと感染してしまいます。鍋料理の時には野菜だからといって安心できないのです。

髭剃り負け

サラリーマンであれば毎朝髭を剃ってから出社している方が大半ではないでしょうか?ビジネスシーンで髭を許容する企業も増えてきていますが、まだまだ少数です。脱毛をしていない限りは毎朝の日課といっても良い髭剃りですが、髭剃り負けに悩んでいる方も多いでしょう。そこで、今回は髭剃り負けの原因や対策について解説していきます。

髭剃り負けの原因

髭剃り負けの原因は大きく分けて3つです。
1つ目は肌が乾燥していることです。肌が乾燥しているとバリア機能が弱っている状態なので、その状態で髭を剃ってしまうと大きなダメージを負ってしまいます。特に冬場などの乾燥の時期はスキンケアをすることが重要です。
2つ目は電気シェーバーやカミソリの手入れ不足です。これらは消耗品であるため、定期的な手入れが必要です。しかし、手入れを怠ってしまうと刃に雑菌が繁殖してしまい、肌に雑菌を塗りつけているようなものです。清潔な状態も保つことが重要です。
3つ目が髭剃り後のアフターケアです。保湿をしっかりして清潔な電気シェーバーやカミソリを使用したとしても髭剃り後の肌は弱った状態になってしまうので、放置してしまうと髭剃り負けの原因となります。アフターケアをしっかりと行いましょう。

髭剃り負けしないための対策

髭剃り負けをしないためには日頃の保湿が大切です。肌が乾燥しないように化粧水や乳液を使って保湿をしていきましょう。その上でシェービングジェルやクリームを使用して肌への負担を減らすことが重要です。
また、カミソリの刃は定期的に交換しましょう。メーカーごとの交換時期をしっかりと守って使用することで肌への負担を減らすことができます。
さらに、髭剃り後には必ず保湿ケアをしましょう。普段使っている化粧水や乳液を髭剃り後も使用しましょう。

対策を行っても髭剃り負けをしてしまったら…

肌の弱い方は入念な対策をしても髭剃り負けをしてしまうことはあります。その場合には、薬を使用した治療をする必要があります。一番は病院に行って治療することです。乾燥肌やアトピー性皮膚炎が原因で髭剃り負けをしてしまう方は皮膚疾患の治療が先決です。処方された薬をしっかりと医師の指示通りしっかりと使用しましょう。
病院に行くのは気が引けるという方は、ドラッグストアで売っている一般用医薬品を使用しましょう。ドラッグストアには薬剤師や登録販売者がいるので、症状を伝えて適切な薬を選んでもらいましょう。

顔が赤くて、かゆい

顔の赤みやかゆみは、人と接する機会の多いビジネスマンやOLにとってつらいものです。
自己判断で市販薬を使い、症状が悪化してしまう方も少なからずいらっしゃいます。
顔の赤み・かゆみが生じる病気はいくつもあり、市販薬での治療が難しい病気も多いです。
医療機関を受診して治療を受けることをおすすめします。

新宿駅前クリニックは、新宿駅から徒歩1分で通いやすく、新宿駅周辺にお住まいの方はもちろんのこと、新宿や代々木、都庁前方面にお勤めのビジネスマンの方々にもご利用いただいております。
予約不要で、受付は19時(初診の患者さまは18時)まで行っておりますので、仕事帰りにお立ち寄りいただくことも可能です。
また、女性の患者さまにもお気軽にご利用いただけますよう、女性医師による診察も行っています。

顔に赤みがあってかゆいのですが…。どんな病気が考えられますか?

顔が赤くなってかゆみが生じる病気としては、接触性皮膚炎・日光皮膚炎・アトピー性皮膚炎・酒さ・脂漏性皮膚炎・伝染性紅斑・薬疹・単純疱疹・帯状疱疹などが考えられます。

それぞれの病気の特徴などを教えてください。

接触性皮膚炎

いわゆるかぶれです。
化粧品やクレンジング、日焼け止めなどで生じることがあります。
今まで使用していて大丈夫であったものでも、ストレスや寝不足などでかぶれの症状があらわれることがあります。
かぶれの原因となっているものの使用を中止することでよくなることが多いですが、症状がひどい場合には、炎症をおさえるステロイドの塗り薬を使います。
また、かゆみをおさえる飲み薬が処方されることもあります。

日光皮膚炎

紫外線の刺激によって起きる皮膚炎です。
外出時に紫外線を避けることで予防できますが、日焼け止めでかぶれることもあるので注意しましょう。
症状がひどい場合には、ステロイドの塗り薬が処方されます。

アトピー性皮膚炎

皮膚に湿疹ができたりかゆみが生じたりする病気です。
顔だけではなく、体や手足などにも症状があらわれることが多いです。
保湿剤・ステロイドの塗り薬・免疫をコントロールする働きのある塗り薬・アレルギー症状をおさえる飲み薬などで治療を行います。

酒さ

顔面が赤くなり、小さな吹き出物があらわれたりする病気です。かゆみを感じることも多く、毛細血管が広がったり、フケのような粉が出たりすることもあります。
ある種の抗生物質の飲み薬を飲むと、症状が改善されるケースもあります。ステロイドの塗り薬・免疫をコントロールする働きのある塗り薬などを使用することもあります。

脂漏性皮膚炎

発症に、カビの一種がかかわっていると言われている病気です。顔の脂漏性皮膚炎は、眉と眉の間や鼻のわきなど、脂の出やすい部分に発生しやすいです。
抗真菌薬入りのローションやステロイド入りのローションで治療を行います。

伝染性紅斑

りんご病とも呼ばれる病気です。
風邪のような症状に加え、顔や手足の皮膚に赤いぶつぶつがあらわれます。
重症の場合には、関節に痛みが生じることもあります。
病気自体を治す薬はありませんが、熱や関節の痛みがひどい場合には解熱鎮痛剤を使用したり、脱水を起こしている場合には点滴を行ったりすることもあります。

薬疹

薬によって生じる湿疹です。
顔だけではなく、全身に症状が出ることが多いです。
原因となる薬剤の使用を中止すればおさまることが多いです。
ただし、薬を中止しても症状がおさまらない場合や、症状がどんどん悪化する場合には、救急受付などを行っている病院で早急な治療を受けることが必要な場合もあります。

単純疱疹

いわゆるヘルペスです。
口の周りにできるものを、口唇ヘルペスと呼びます。
ピリピリ・チクチクといった違和感の後に皮膚がはれ、水ぶくれができます。
単純疱疹は、症状が落ち着いた後もウイルスが神経細胞内にひそんでおり、風邪・疲労・ストレスなどで体が弱ってくると、症状が再発します。
抗ウイルス薬の飲み薬や塗り薬で、治療を行います。
痛みがひどい場合には、痛み止めが処方されることもあります。

帯状疱疹

体の片側の一部に、痛みのある赤いぶつぶつが帯状にあらわれる病気です。
水ぼうそう感染後、神経内にひそんでいるウイルスが原因で生じます。
加齢や疲労・ストレスなどで体が弱っている時に生じやすいです。
皮膚の症状が落ち着いても、痛みや水ぶくれのあとが残ることがあります。
抗ウイルス薬の飲み薬や塗り薬で、治療を行います。
痛みがひどい場合には、痛み止めが処方されることもあります。

インフルエンザワクチンの効果

インフルエンザに感染すると高熱や関節の痛み、体のだるさなどが生じ、非常につらい思いをするものです。
また、職場によっては出勤停止となることもあります。
たとえ出勤停止にならなくても、職場の同僚や取引先に迷惑をかけることは避けたいものです。

インフルエンザを予防するためには、インフルエンザワクチンを接種することが効果的です。
新宿駅前クリニックでは、予約なしでインフルエンザワクチンの接種を行っております。
駅から近いため、毎年多くのビジネスマンの方が仕事の空き時間や帰宅時などに、新宿駅前クリニックで予防接種を受けておられます。

なお、10時~13時45分までは比較的すいておりますが、18時以降は混み合います。
混雑する時間帯を避けてのご来院をおすすめします。

インフルエンザワクチンは、接種したほうがいいのですか?

インフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザにかかりにくくなります。
また、感染してしまっても軽い症状ですむことが多いです。

通勤通学などでバスや電車を利用する方、人と接する機会が多い方、仕事を休むことが難しいビジネスマンの方、喘息持ちでインフルエンザにかかると重症化する可能性のある方、家族に妊娠中の方や赤ちゃんがいる方などは、インフルエンザワクチンの接種をおすすめします。

どうして毎年インフルエンザワクチンを接種する必要があるのですか?

インフルエンザワクチンの効果持続期間は比較的短く、5ヶ月程度といわれています。
また、インフルエンザウイルスは毎年微妙に変化します。
これに対応するため、インフルエンザワクチンはその年に流行するウイルスを予測してつくられています。
このようなことから、インフルエンザワクチンは毎年接種することが望ましいのです。

インフルエンザワクチンを接種すると、風邪にかからないのですか?

インフルエンザと風邪は別物です。
インフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスにしか効果がないので、ワクチンを接種しても風邪をひく可能性は十分にあります。

インフルエンザワクチンを接種するならば、いつ頃が効果的ですか?

インフルエンザワクチンは、接種後約2週間で効果が出始め、1ヶ月で予防効果が最大となります。
最大の効果は約2ヶ月程度続き、その後数ヶ月かけて効果がゆっくりと減少していきます。

なお、インフルエンザウイルスに対する効果は、ワクチン接種後5ヶ月くらい続くといわれています。
例年、インフルエンザが流行するのは12~3月ごろなので、インフルエンザワクチンの接種は10~11月中旬頃、遅くとも12月初旬には終えるのが適切だと考えられます。